売れる営業マンの「ノート」「メモ」「手帳」術 書籍レビュー 

売れる営業マンの「ノート」「メモ」「手帳」術 書籍レビュー 

レビュー

売れる営業マンの「ノート」「メモ」「手帳」術 (Asuka business & language book)

会社では福利厚生の一貫として、書籍購入費を年間○○円まで会社が負担しますよ。とか

購入費の○割を会社が出しますなど行っている会社があります。

妻の会社では、社員全員に書籍が配られる珍しい会社で、

今回は「売れる営業マンの「ノート」「メモ」「手帳」術」を持ち帰ってきてくれたので

読んで感想を書くことにしました。

ねとふくのレビュー

評価 ★☆☆☆☆(1/5)

Amazonからの購入だと 1,620円ですが正直その価格に見合っていない。というのが感想です。

この本の評価が低いのは、色々なところで記載されている内容に???となったからだと思います。

重要な要素が書かれていますが、本のタイトルどおりの事をやらせようとして

業務に落とし込もうとすると、かなりチグハグになってしまいます。

 

すべてをノートでやらなくても良いんじゃないの?

この作者が過去に働いていた会社は、グループウェアだったりSFA/CRMを未導入の会社だったんだろうな。

 

社会人生活を行う上で、メモを取るというのは非常に重要な仕事だと思っています。

この当たり前の事をやらない人を結構見ますが、基本的な事ができないのに大きな仕事はできないです。

ポジションによって専門的なスキルが必要な仕事もありますが、

社会人としての基本的なスキルができない人に何の仕事を任せるんでしょうか。

 

コンパス

違和感を感じた「はじめ」に記載されていた事。

◆コンパスがなければ誰だって遭難してしまう。

~~

どんなベテランの船乗りでもコンパスを持っていなければ遭難してしまう。

 

遭難してしまうのは極論すぎる。

書く前に羅針盤やコンパスの事に関して、調べなかったんだろうか。

営業に来た営業マンが、事前に公開している自分のブログを見ておらず

ガッカリした。まずは”お客様について深く知る”か書いてるくせに。

ま、コンパスはお客様じゃないし深く知る理由はないのかもしれませんね。

 

古代ではアストラルーペの発明や天測航法でコンパスなしでも航海していたり

オセアニアにあるパプア・ニューギニアに住んでいた人たちの航海術は、

星を読んで航海していたと思うんです。

 

そして人類が航海に出た時代には羅針盤は存在していなかったけれども、海洋国家って存在してましたよね。

海洋国家って船を使った交易や海軍力で栄えた国家です。

ローマ帝国と戦った有名な武将のハンニバルはカルタゴ出身で、カルタゴは海洋国家でした。

ローマ帝国に滅ぼされて二度と立ち上がれないように、塩を撒かれて不毛の土地にされてしまい

滅んだのは紀元前です。

 

中国で磁気コンパスの元となるものが作られたのが11世紀。

原型といわれるものだと3世紀頃から使われていたといわれています。

西欧諸国で14世紀に発明された磁気コンパスの影響で大航海時代に突入して

西欧諸国の植民地競争が盛んになりましたね。

 

すごく脱線してしまいましたが、冒頭でこの書籍の評価がぐっと下がってしまいました感は

否めませんでした。

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二重、三重入力の弊害

違和感を感じた「アナログノートや手帳の方が速い」に記載されていた事。

営業マンに「メモやスケジュール管理は何でしているか」とたずねると

”デジタルツールのみ”という方はほとんどいません。20代の若い営業マンであっても、

ほぼ100%の人がアナログツールを使っているのです。

 

ほぼ100%の人がアナログツールを使っているのです。という極論パート2

はっきり言うと、デジタルツールに関しては慣れの問題です。

 

前々職、前職でメモやスケジュール管理を100%デジタルでやっていたし、

20代~40代の部下にもデジタルでやらせていた私は、ほぼ0%の人なんでしょうか。

ノート術は絶対ではないから1つのノートで良いといいつつも

アクションノート、マンスリー手帳、商談ノート、メモ帳を用意して

メールや電話で話した内容を商談ノートに書き写して、商談ノートに書いたに内容を手帳に書き写す?

何回転記するんだこの作者。

正直、無駄が多すぎて忙しい営業マンはそれだけで疲弊しますよ。

私がノートを辞めた理由

デジタルに完全移行舌理由は2点です。

記載した内容の検索性が非常に悪いという点と、

出張など多い場合に嵩張り過ぎて持ち歩けないという点。

 

前職でよく見かけていたんですが、

メモ帳やノートに書いている人間が過去のページをめくって探している時に、

メモなので殴り書き状態で、後から見返しても前後関係が思い出せずに、

自分で書いたけど何の事か分からない。どういう事?という状況に陥っているのを何度もみかけました。

結局、デジタルツール使うんじゃん

リーダーのスケジュールはデジタルツールを使って公開しろ?

作者はYahooカレンダーを使っていて、できる上司は部下にスケジュールを公開している。

でもデジタルとアナログの両方を使うのに、手帳に同じ事を書くらしいです。

できる営業マン兼リーダーはLINEグループを使っていますという人の紹介だけど、

ノートともアナログとも関係なくなってるよ!

リマインダー機能に関しては、スマホなどのスケジュール機能使えと記載している。

何だこの本。

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Amazonでのレビュー

書籍購入する際はAmazonのレビューは一応確認するんですが、

ここまで私のレビューと合わない書籍は初めてみました。

星4.4(3件)

評価 ★★★★☆(4/5)
仕事の営業活動の参考のために購入しました。
内容も分かりやすく早速仕事に活かせることができ、成果も出ました!

評価 ★★★★☆(4/5)
正直、薄い本で2時間かければ読めると思います。
内容は、極一般的なことで、納得できると思います。

ただし、この本を読んでいる人は
自分を直したいと思っている方だと思います。
そういった方は、自発的に改善手法を編み出すだけでなく、この本に書いてある手法を試すことで
成果が出ると思います。
特に、書く、口に出すという行為が重要であり、この本にあるように書くことで記憶の定着だけでなく
自分の動きまで変えることが可能です。
書かれていることは至極当たり前であり、特筆すべきことはありません。
ただ、人の書いた本を読んでまで改善しようとしている方であれば、成果が出るのではないでしょうか?

(実は、読んだだけで、改善しない人が多いので、こういった言葉を投げかけることで催眠効果をもたらせたりしますw)

評価 ★★★★★(5/5)
とてもよかったです。
すぐにノートに線を引いて活用させていただいています。

 

妻がいただいてきた本ですが、見て5分もたたずに「何この本?」と文句を言ってしまいましたが

なんとか読破する事ができました。

正直、久々に駄目な本に出会った。

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